病気やケガなどのリスクに備えるために加入する保険。
年齢が上がるにつれて、そのリスクは上昇するため、もしもの時のために備えておきたいですよね。
しかし、実際に85歳以上の高齢者の場合、保険は必要か?疑問に思う人も多いでしょう。
そこで今回は、85歳で保険は必要か?というテーマで、保険の選び方についても詳しく解説していきたいと思います。
85歳で保険は必要か?
それでは早速、85歳で保険は必要か?という点について解説していきたいと思います。
結論から言うと、平均寿命の高齢化や、今後高齢者にかかる医療費などを考えると、経済的な不安を和らげるという意味でも、85歳でも保険に加入しておく必要があると言えるでしょう。
高齢者が、公的な医療保険制度への加入のみで老後の生活をしていくには、少々不安が伴います。
現に、直近5年間における1人あたりの医療費の推移を見てみると、75歳以上の高齢者はそれ以下の年代に比べると、多額の医療費が必要になってくる事が分かっています。
このような事を考えると、85歳で保険は必要か?という部分に関しては必要と言えますね。
85歳で保険に加入する際の注意点
それでは次に、85歳で保険に加入する際の注意点を解説していきたいと思います。
加入目的を明確にする
まず1つ目は、加入目的を明確にするという事です。
例えば、自分が死亡した際に必要な資金の準備や、配偶者や家族が経済的に困窮しないように生活資金に回せるようにしたいなど、保険に加入する目的は人それぞれですよね。
加入目的によって、選ぶ保険の種類も変わってくるので、まずは保険の加入目的を明確にしておくことが重要です。
現在加入している保険を確認する
2つ目は、現在加入している保険を確認するという事です。
現在加入中の保険の保障期間や年齢の上限、保険料の支払期間など保障内容をしっかり理解しておく事が大切です。
保険料は、年齢が高くなるに伴って高くなる傾向があるので、現在加入している保険の中で不必要なものがないかも確認が必要です。
健康状態に適した保険を選ぶ
そして3つ目は、健康状態に適した保険を選ぶという事です。
保険に加入する際は、保険会社による審査が行われます。
過去に大きな手術をした人や、持病がある人の場合は、その健康状態に適した保険を選ぶ必要があります。
保険の種類によって、手術歴や持病があると加入できないものもあるので、保険のタイプを見極めるようにしましょう。
85歳での保険の選び方
では次に、85歳での保険の選び方をご紹介していきたいと思います。
死亡保険の選び方
85歳で保険に加入する際、死亡保険は高額な保障は基本的には必要ありません。
なぜなら、85歳ともなれば子供は既に独立しているケースが多く、最低限の保障で十分だからです。
死亡後は、世帯の年金受給額が減るため、年金受給額が減った分をカバー出来るくらいの保障金額で検討してみると良いでしょう。
また、死亡時に必要になる葬儀代や墓代も保険でまかなえるようにしておくと家族が安心です。
医療保険の選び方
85歳以上の高齢者の場合、健康リスクが上がり病院へ行く回数や入院の機会が若い人に比べてグッと多くなります。
そのため、医療費の負担が出来るだけ抑えられる保険を選ぶ必要があります。
医療保険を選ぶ際は、下記の項目をまずは確認します。
- 毎月の生活費
- 年金の受給額
- 貯蓄など
これらを確認した上で、現在の生活を何歳まで続けられるかも把握し、どのようなリスクに対して備えたいかを考慮して医療保険を選ぶようにしましょう。
85歳で利用できる公的保障
それでは最後に、保険の加入に加えて85歳で利用できる公的保障についてご紹介していきたいと思います。
高額介護合算療養費
1つ目は、高額介護合算療養費です。
これは、1年間の医療保険と介護保険の自己負担金額が限度額を超えた場合に、自己負担金額を軽くできる制度の事を指しています。
申請を行う事で、一部の費用が払い戻される仕組みになっています。
医療保険と介護保険の両方に負担がある世帯が対象となっています。
高額療養費制度
2つ目は、高額療養費制度です。
これは、1ヶ月あたりの医療費の自己負担金額が上限を超えた場合に、超えた分の金額を支給する制度の事を指します。
上限金額は所得に応じて変動し、12ヶ月以内に3回以上にわたって上限を超えている場合は、4回目以降からは上限が変わります。
申請は、加入している医療保険の窓口で行う事が出来ます。
まとめ
さて今回は、85歳で保険は必要か?というテーマで、保険の選び方も併せて解説してみました。
日本人の平均寿命が高齢化している中で、かかってくる医療費などの金額も高額になってきます。
こうした中で、適切な保険を選ぶ事が非常に大切になってきます。
今回は、85歳で保険を選ぶ際の注意点やポイントなどもご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。