大工さん直接 ⇒ 建築費が下がる
と普通はそう思いますよね
更に大工さんが知り合いであれば更にお値段が下がると思いますよね
実はそうでもないです
お値段が高かった上に、トラブル・損したという話を驚くほどよく聞きます
記事では簡単なリフォームなどのことではなく、大きなリノベーション・新築戸建ての建設を大工さんに依頼する場合の話になります
小さな工事は大工さんに依頼するのが一番です
新築や大型リノベーションの場合は少し考えたほうがいいかもしれません
大工さんに直接依頼しても高くなる理由は?
相場を知らないと直接取引は逆に損する
建築費はプロでも高いか安いかについてはわかりにくいことが多いです
友人、知人だからこそ注意したいことです
安くしてもらったつもりでも、インターネットで調べたらすごく高いと思われることもおおかもしれません。
なぜ、そんなことが起きるのかというと
①材料の仕入れ価格が高い
個人でやっているところは材料をあまり安く仕入れができているところが少ないようです。
材料費は価格に大きなウエイトがあります
安く仕入れができているところは実績が多いところで大量購入で安く仕入れができています
②工事は大工仕事だけでない
大工さんはすべての工事を自分だけでできる訳ではありません
水道屋さん、左官屋さん、ガス屋さん、電気屋さん、メーカーの技術屋さんの力を借りて家を作っていきます
大工さんがすべてできるのであれば安く上がるかもしれませんが、ほとんどの仕事は外注されています
③現場管理能力が必要
建築の現場管理はかなり大事です
極端な話ですが、電気工事の前に内装工事が入ると現場が混乱します
もし、そのようなことが起これば工事は終わっていないのに日当だけかかってしまいます
そのようなことが起きないように現場監督がいます
大工さんが受けて大工さんが現場監督をしているところを見ることがありますが、とんでもないトラブルがおきている事があります
④補助金の申請をしてくれない
大工さんは建築のプロですが、グリーンポイントやエコポイントのシステムを知っている大工さんはかなり少ないと思います
- 折角補助金がでるのに申請をしない
- 補助金の申請方法を知らない
このようなことはよくある話です
これは大工さんに限った話ではなく、工務店の場合もよくある話です
補助金を利用しない建築は高くつきます
直接大工さんに依頼する時の注意点
相場の把握
専門分野になるので、工事単価を把握していないと安いか高いかわかりませんね
信頼している大工さんだからということは絶対に後で後悔します
まかせるということは後で気に入らなくても受けてもらえるものだと大工さん側に理解されてしまう可能性があります
現在はインターネットで調べれば、工事単価は把握できます
【建坪30坪の新築を建てたときの坪単価】
- スウェーデンハウス 坪80万円~90万円
- 住友林業 坪70万円~90万円
- 積水ハウス 坪70万円~80万円
- 工務店 坪35万円~50万円
とやはり大手のハウスメーカーはいいお値段がします
安い金額を提示してくれるはずの大工さんが住友林業より高い見積もりを出してこられた場合はおどろきます
本当にあった話です
大手のハウスメーカーは宣伝や会社固定費もかかりますので、高額になることもしかたがないこともあります
建築費はわかりにくいですが、何社か依頼したら高いか安いかすぐにわかります
価格はわからないという方は工務店やハウスメーカーにも合わせて見積もりを取ることをおすすめします
500万円を超える工事は注文しない
500万円以上の工事については、建設業許可免許が必要になります
個人の大工さんや職人さんの場合は免許を取得されていないことがおおいので、あらかじめ大型の工事はお願いしない方がいいです
万が一、不良工事・未完成などのトラブルが起きたときに個人の大工さんには補償することができません!
個人ではしたくても500万円を超えてきたらかなり厳しいです
契約書は必ず結びましょう
知り合いの大工さんだからということで
契約書を結ばない方もおおいかもしれません
建築はクレーム産業というぐらい、トラブルは非常に多いです
- 工期
- 予算
- 仕上げ
直接の契約で契約書がないと必ずと言っていいほど揉めます
仲がいいからということだけで契約書を作らないと、認識のズレからよく揉めます
まとめ
建築の場合は高いか安いかは個人の判断です
だから、大工さんに直接依頼する場合は注意が必要です
家を建てるとなった場合、ハウスメーカーなど広告費を多くかけている企業に見に行く方が多いです
もちろん、広告費などのコストがかかっているので、高いから知り合いの大工さんにお願いしたくなるのは人情かもしれません
安く上げたい場合は宣伝をしていない工務店などでも見積もりをするのもおすすめです
大工さんに直接依頼する場合は色々とリスクヘッジをおすすめします
- 契約書
- 見積書
- 補助金の手続き
建築の仕組みがあまり知らない方は徹底的に調べてからご依頼しても遅くないです