売却時に不動産屋に騙されないようにするには

売却時に不動産屋に騙されないようにするには

コロナ渦の中、不動産屋に騙されたという相談が増えてきました

不動産業界も不動産屋の家賃滞納や不動産屋に騙されたと相談する方がいるなど、全体的に景気が落ちてきているようです

不動産屋に騙されたという内容については注意していたら騙されずに済んだということがよくあります

100%不動産屋を信じてしまう方が意外にも多いことに驚かされてしまいます

目次

よくある売却トラブル

囲い込み

不動産売却を依頼する場合、ほとんどの不動産会社が専任媒介契約を求めてきます

本当に信頼できる不動産会社であれば問題ありませんが、専任媒介契約とは1社の不動産会社のみにしか売却依頼することができません

ただ、不動産流通機構レインズで他の不動産会社にも情報が行きわたり広く募集することができる制度にはなっています

ただ、実際には依頼を受けた不動産会社が他の不動産会社の案内を妨害するために依頼を受けた不動産会社が買主も見つけるということになります

なぜ、妨害するのか

理由は簡単です

売主からは成功報酬として売買代金の3%+6万円+消費税が入ります

更に自社で買主も見つけることに成功すると更に売買代金の3%+6万円+消費税が入ります

妨害することで売上が2倍になるということです

なぜ、囲い込みが問題なのか

囲い込みすることで、他の不動産会社から紹介が一切なくなるということになります

依頼した不動産会社だけで買主を探すことで、価格が下がることがあります

売れないから価格を下げるということが不動産売買の正解ではよく行われます

売買を妨害することで売却のタイミングを逃すということがよくあります

10件の見学をすべて断られた例

新型コロナの感染拡大後、大手不動産会社の囲い込みがかなり酷くなりました

10件の案内を依頼したところ

『売主から見学を中止してほしいと言われた』

『鍵の手配ができない』

『担当者が留守』

など色々と理由をつけて見学を妨害されました

お客様にご迷惑をかけれないということで依頼を受けた不動産会社に直接見せてほしいと買主に話したとこと連絡をすると10件すべて『明日見学できますよ』と言われました

ここまで露骨な囲い込みは初めてでしたので驚かされてしまいました

安い見積もりで買い叩く

不動産会社では依頼を受けた不動産を仲介という方法で売却する場合と自身の会社で買い取るという方法で不動産売却をお手伝いします

買い取る場合特に安い値段で納得させて買い取ってしまいます

最近相談に来られたお客様は数千万円も安く買いたたかれてしまい、後の祭りで呆然とされていました

買取の場合は数社に見積もりを入れてもらってください

仲介手数料を6%取られたお客様

不動産仲介手数料は宅地建物取引業法という法律で3%+6万円+消費税という上限が決められています

この上限を大きく超えた6%の仲介手数料を売主様に請求した不動産会社があります

お店も立派で関西にも複数の支店がある不動産屋さんです

法律違反までする不動産屋さんまでいるので特に注意したいものです

不動産詐欺にあわないためには

複数の不動産屋に相談する

テレビでよく宣伝されている不動産屋さんだから安心では決してありません

よく聞く不動産会社も実はフランチャイズで個人経営の不動産屋さんが多いです

また、大手だから安心ということではありません

大手不動産会社の営業マンのノルマはかなり重いということは不動産業界では有名な話です

ノルマを達成するためにはかなりギリギリのことをします

できれば大手不動産会社に依頼する場合も地元の不動産会社に一度は相談してから依頼することをおすすめします

相場や費用はネットで検索できます

不動産価格は今ではネットでほとんどの場合わかります

不動産会社に相談する前に下調べが重要です

まとめ

不動産会社は宅地建物取引業法に基づいて運営されます

不動産の知識が高い不動産会社から一般の消費者を守るために作られた法律ですが、どうしても抜け穴があるので法律すれすれの営業スタイルを取っているところが多いのも事実です

不動産売却をする場合は一社だけに依頼する専任媒介契約は非常に危険です

できるだけ複数の不動産会社に相談することをおすすめします

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この記事を書いた人

マチ不動産株式会社代表。神戸市東灘区出身。中堅マンションディベロッパーで新築マンションの販売・収益不動産の取引、仲介不動産の所長を経験後、2007年8月に独立開業して現職に至る

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