神戸市では、安い家賃で住める市営住宅を供給しています。
家賃が安いという事もあり、市営住宅に入居したいと考えている人も多いでしょう。
しかし、神戸市の市営住宅に入居するためには、入居の条件を満たしている必要があります。
そこで今回は、神戸市の市営住宅の入居の条件をご紹介していきたいと思います。
市営住宅に入居したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
神戸市の市営住宅について
ではまず、神戸市の市営住宅について軽く説明しましょう。
市営住宅は、平均よりも収入が少なくて住宅に困っている世帯に対して、安い家賃で市が供給している住宅の事です。
市営住宅に入居するためには、一般的な賃貸のように不動産屋に相談するのではなく、申し込みをして抽選で選ばれなければなりません。
市営住宅に申込みをする際は、あらかじめ決められている条件を満たしている事が必要です。
市営住宅は、毎年募集時期を決めて入居者を募集しており、多くの場合は申込者数が多いため抽選によって決められます。
神戸市長田区にある新長田合同庁舎8階の神戸住環境整備公社もしくは各区役所、神戸市役所で無料配布しております
募集期間の短い間で配られます
募集住戸、申込用紙が入っていますので、締め切り日までに郵送するか神戸住環境整備公社に持ち込みます
市営住宅の入居の条件とは?
では次に、市営住宅の入居の条件について解説していきましょう。
市営住宅に入居するためには、ここでご紹介する条件を満たしている事が前提となります。
市内在住・在勤
まず1つ目は、市内在住・在勤である事です
- 募集期日現在、神戸市内に居住している世帯(住民登録をしている世帯)または、神戸市内に勤務先がある世帯(1日6時間、週5日以上(または1週30時間以上)勤務している)
- 阪神淡路大震災により神戸市内で被災し、市外に居住している世帯(罹災証明書で確認できる世帯)
- ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律第2条に規定されている方で、療養所入所前に神戸市内に居住していた世帯
上記の3つのいずれかに該当している事が条件となっています。
世帯構成
2つ目は、世帯構成です。
①申込者と配偶者ならびに、それぞれの3親等内の親族からなる世帯もしくは、下記のいずれかに該当する単身世帯であること
- 60歳以上の方
- 1~4級の身体障害者手帳をお持ちの方
- 1~3級の精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方
- A~B2判定の療育手帳をお持ちの方
- DV(配偶者からの暴力)被害者(婦人相談所等で保護されている事または保護終了から5年以内であること、もしくは裁判所の保護命令が効力を生じた日から5年以内である事が必要)
- 生活保護受給者(申請中は不可)
- その他(戦傷病者、原子爆弾被爆者、海外からの引揚者、ハンセン病療養所入所者等、難病患者等)
ただし、常時募集の住宅については、上記に該当しない単身世帯でも申し込み可能です。
収入要件
3つ目は、収入要件です。
①政令月収額が、158,000円以下の世帯であること
ただし、下記のいずれかに該当する場合は、裁量階層世帯となり、政令月収額が214,000円以下または259,000円以下まで緩和されます。
A、政令月収額が214,000円以下となる世帯
- 申し込み者が60歳以上の方で、かつ同居者のいずれもが60歳以上の方または18歳未満の方である世帯
- 1~4級の身体障害者手帳、AまたはB1判定の療育手帳、1~2級の精神障害者保健福祉手帳のいずれかをお持ちの方が同居している世帯
- その他(戦傷病者、原子爆弾被爆者、海外からの引揚者、ハンセン病療養所入所者等、難病患者等が同居している世帯)
B、政令月収額が259,000円以下となる世帯
- 中学校を卒業するまでの子が同居している世帯
- 同居している夫婦(内縁を含む)または、婚約者の合計年齢が70歳以下の世帯
住宅困窮理由
4つ目は、住宅困窮理由です。
こちらは、現在住宅に困窮している世帯で、下記のいずれかに該当する世帯である事が条件です。
- 倉庫、事務所など住宅でない建物に居住している
- 災害の危険があるような半壊住宅やバラックに住んでる
- 他の世帯の同居していて、便所または炊事場が共同である
- 住宅がないため、親族と別居している
- 部屋が狭い(1人あたり4.5畳以下または最低居住面積以下)
- 正当な立ち退き要求を受けているが、立ち退き先がない(自己の責めに帰する場合は除く)
- 通勤に片道1時間半以上かかる(電車等の待ち時間を除く)
- 収入と比較して家賃が高すぎる(定時募集、追加募集で申し込む場合、生活保護受給中の方は自己負担額があること)
- 婚約しているが、住宅がないため結婚が延びている(入居許可日までに婚姻を証明する公的な書類の提出が必要)
- その他、客観的にみて上記のいずれかと同じような理由により、住宅に非常に困っている(騒音、日当たり等の生活環境による理由は該当しない)
暴力団排除
そして5つ目は、暴力団排除です。
申込者本人または同居しようとする方が、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第6号に規定する暴力団員でない事が条件です。
神戸市営住宅の募集
常時募集と定期募集
神戸市営住宅は常時募集と定期募集があります
常時募集は単身者向けのお部屋はほとんど出ていない状態で単身向けの場合は定期募集になります
定期募集へ年に4回あります
春 | 5月上旬 |
夏 | 8月上旬 |
秋 | 11月上旬 |
冬 | 2月上旬 |
募集期間内の申込になります
募集期間が約1週間程度と非常に短いので注意が必要です
募集住戸の戸数
令和4年8月1日~令和4年8月8日定時募集の場合
タイプ | 募集戸数 |
一般住宅 | 104戸 |
特定目的住宅 | 62戸 |
ポイント方式 | 100戸 |
人気住宅は倍率197倍
神戸市の場合は東灘区、灘区、中央区にの区に関しては賃貸住宅の家賃が高いということもあり、民間賃貸より公的な住宅を求められる方が多くなります
また、65才を超えてくると、家主さんから『高齢』を理由に断られることも多くなり、民間賃貸住宅を借りることがむずかしくなります
そのため、市営住宅の倍率が非常に高くなります
HAT神戸灘の浜の単身向けの1DKのお部屋の場合の申込の倍率は197倍という高倍率です
市営住宅の種類
市営住宅では一般住宅・特定目的住宅・ポイント方式住宅と3種類の住宅があります
条件が整っていればすべての住宅を申込することができます
一般住宅・特定目的住宅の申込書とポイント方式住宅は申込書が変わります
一般住宅
条件が合えば申込できます
特定目的住宅
- シルバーハイツ
- コレクティブハウジング
- 母子・父子世帯向け住宅
- 障がい者世帯向け住宅
- 車椅子常用者世帯向住宅
- 若年子育て世帯向住宅
- 子育世帯向住宅
など要件が合えば申込ができます
ポイント方式住宅
住宅困窮度合いによって当選確率がかわります
一般住宅、特定目的住宅、ポイント住宅にそれぞれ申込資格があれば合計3軒もうしこみすることができます
神戸市営住宅の注意点
各区役所での相談ができない
相談する場合はお電話もしくは新長田合同庁舎になります
8階にある
(一財)神戸住環境整備公社 市営住宅募集係 〒653-8768 神戸市長田区二葉町5丁目1番32号 新長田合同庁舎8階 電話番号:078-647-9804 FAX:078-647-9625 営業時間:AM8:45~PM5:30 休業日:土曜日・日曜日・国民の祝日・年末年始 |
当たる確率がかなり低い
以前から神戸市営住宅は当たりにくいと言われていましたが、最近ではかなり確立が落ちてきているようです
年に4回の申込期間がありますが、時期によっては30住戸に2000人の応募があったようです
抽選に外れてもあきらめない
倍率がかなり高いので1回で当選する事はかなり難しいです
なんどもなんども申込してなんども抽選に外れる事で当選確率があがるようです
申込用紙にも何度外れたか記載欄があり、1回~4回、5回~10回と記載します
何度も申込する事で当選する確率は上がります
まとめ
さて今回は、神戸市の市営住宅の入居の条件というテーマで、詳しく解説してみました。
なかなか、希望者が全員入居する事は難しいですが、何度も申込する事が早く入居する事ができる可能性があります
是非、チャンレジ頑張ってください