「売主につき仲介手数料不要」はお得?仕組みについて解説

不動産広告には売主につき仲介手数料不要という物件もあります

これはそのままお得だと考えてもいい物でしょうか?

なぜ、仲介手数料が不要かについて解説します

こういった物件を購入する場合の注意点も考えるようにしましょう

目次

不動産の売主はもちろん仲介手数料は不要

再販業者とは

価値のない不動産を再生させて、魅力的な物件に変身させて販売する不動産会社を再販業者といいます

自社で買取から売却まで行う場合は仲介手数料は発生しません

ただ、買取額と売却価格の間には利益が入っていますので、仲介手数料をいただかなくても利益は発生します

売主のため仲介手数料不要はお得なのか?

仲介手数料不要だけでお得だとは決して言えません

理由は販売価格に仲介手数料が転嫁されていればお得だとは言えないからです

ただ、実際に仲介手数料が転嫁されているかどうかは一般のユーザーが解ることはありません

購入価格、リノベーション費用、利益などの金額がわからないためです

仲介手数料を支払っても販売価格が安ければ結果的にはお得になるために、売主のため仲介手数料不要はお得とは言えません

不動産業者買取物件を購入する時の注意点とは?

見えない部分はリフォームされていないことも多い

再販物件はどれだけ見栄えをよくするかということを前提にされているものが多く、見えないものについては出来るだけお金をかけないという物件が多くなります

  • 基礎
  • 屋根

などはあまり気にはならないところですが、長年住んでいくには非常に重要な部分です

  • 内装
  • 外壁

などの工事が中心になるために購入者自身で確認しないと、将来大きな費用がかかる可能性があるということを考えなければいけません

 

瑕疵担保責任逃れ

不動産屋の再販物件については会社が売主かそれとも社長名義の不動産かによって物件の責任が変わってきます

会社名義の場合は2年保証を法律でつけるということが決まっています

ところが社長個人名義の場合は瑕疵担保責任が数か月ということもあります

購入を検討する場合は名義が誰かということは非常に重要ですので調べてみてください

買取物件を購入する時は建物診断は必須

インスペクションなどの建物調査は基本的にされていない場合は売主の許可を取って行いたいものです

どうしても、中古物件の場合は当時の建築情報が非常に少なく、メンテナンスなどもどのようにしていいのかわからないことも多いです

建物調査をすることで、住んでからの不具合で生活が脅かされるということは少しでも軽減されるはずです

まとめ

売主により仲介手数料不要ということはメリットと考えていい場合もありますが、実際の価格に転嫁されているだけのことも多いようです

そのため、言葉でお得と考えるのは危険ですので止めるようにしましょう

逆に注意したいことがでてきます

建物調査が行われているのか?

どの程度のリフォームがされているのか?

売主の名義が社長の名義になっていないか?

など確認項目が増えてきます

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この記事を書いた人

マチ不動産株式会社代表。神戸市東灘区出身。中堅マンションディベロッパーで新築マンションの販売・収益不動産の取引、仲介不動産の所長を経験後、2007年8月に独立開業して現職に至る

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