日本では新築で家を建てたり、海を埋め立てた新しい土地については法務局に登記します
その時に間違いやすい登記が、表題登記と保存登記です
登記内容と登記方法・費用についてまとめてみました
表題登記と保存登記
表題登記と保存登記は新築の建物や造成や埋め立てして新しい不動産が出来た時に行う登記になります
- 表題登記・・・新しく産まれた不動産を不動産の存在を登記すること
- 保存登記・・・第一番目の所有者として登記すること
このようにいままで存在しない不動産や新所有者を登録するための登記になりますが
それぞれ登記する目的が違います
今までにない新しい不動産(土地・建物)とは
土地の造成・埋め立て工事で
建物を新築する
新しく作られた土地・建物という不動産を法務局に登記するために表題登記と保存登記が行われます
表題登記(表示登記)の土地家屋調査士の費用は?
登記事項証明書(登記簿謄本)の表題部に記載される事項になります
平成17年から不動産登記法で表示登記から表題登記に名称変更しましたので以下、表題登記とします
誰が登記するのか
自分でも登記することはできますが土地家屋調査士によって登記してもらいます
費用
7万円~10万円(土地家屋士への報酬)
その他にかかるものはありません
登記するのに必要な書類は
- 所有権を証明する書類(建築確認申請書・検査済証・引渡し証明書)地域によって違う
- 工事完了証明書
- 住所証明書(まだ、実際には引越ししていないが、節税をうけるために家族全員の住民票を移転したほうがいいです)
- 建物の図面
- 公図
※抵当権設定登記と保存登記の登録免許税の節税を受ける場合は住民票の住所は新住所で行わなければ受けることができません
登記しなければ罰則も
1か月以内に登記する必要があるので、省略することはできません
保存登記の司法書士への費用は?
表題登記された後に申請しますが、中古住宅などの場合は所有権移転登記になります
保存登記は新築の建物など今までなかった不動産になりますので、最初に登記する場合「所有権保存登記」になります
表題登記と違って登記義務はありませんが、住宅ローンを利用する場合は必要になります
誰が登記するのか
司法書士によって登記してもらいます
費用は
保存登記にかかる費用は司法書士への報酬と登録免許税がかかります
司法書士への報酬 2万円前後
登録免許税 16,800円
登記事項証明書で表題登記と保存登記の確認方法
登記簿謄本のどこに反映するのか
登記事項書証明書(以前の登記簿謄本)は表題部・権利部(甲区)、権利部(乙区)の3つで構成されています
- 表題登記は表題部
- 保存登記は甲区
まとめ
いかがでしたでしょうか
表題登記と保存登記も言葉は非常にわかりにくいですが、内容はまったく違うものですね
どちらも不動産登記をすることで第3者に対抗することができますので非常に重要なものです
なお、表題登記は平成16年の不動産登記法によって平成17年に表示登記の名称が変わっただけで違いはありません
旧 表示登記
新 表題登記
になります