家の解体を手作業で行う場合の費用について解説します!

家の解体を手作業で行う場合の費用について解説します!

通常、家の解体は重機を使って行われますが、周辺の道路が狭かったり高低差のある場所に家が建っている場合、手作業で解体を行うケースがあります。

しかし、一般的な重機での解体とは異なるため、どのくらいの費用がかかるのか分からなくて不安という人も多いでしょう。

そこで今回は、家の解体を手作業で行う場合の費用について詳しく解説していきたいと思います。

狭い場所に建っている家の解体を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

家の解体費用は坪単価で決まる

それではまず、そもそも家の解体費用はどのような方法で決められるのか?という部分から解説していきたいと思います。

家の解体費用は、坪単価と呼ばれる1坪あたりの単価によって決められています。

そして、その坪単価に解体する家の延床面積をかけて全体的な解体費用を計算していくのです。

坪単価の費用相場

家の解体の坪単価は、建物の構造によって変動します。

例えば、木造の家の場合は坪単価がだいたい30,000円~35,000円程度。

鉄骨造の家の場合は、坪単価が40,000円~45,000円程度。

コンクリート造の家の場合は、坪単価が45,000円~50,000円程度。

そして、鉄筋コンクリート造の家の場合は、坪単価が45,000円~50,000円程度となっています。

木造のように、比較的簡単に解体出来るような建物では、坪単価は安めになり、鉄筋コンクリート造のように頑丈で解体するのが大変な構造であればあるほど、坪単価は高くなります。

地域ごとに変わる坪単価

建物の構造だけでなく、坪単価は地域によっても異なります。

例えば、今回のテーマのように、住宅が密集しているような場所に家が建っている場合は、手作業での解体になるため坪単価が通常の2倍~3倍程度高くなります。

また、解体した際に出た廃材を運搬する際に、都心から離れた地域に家がある場合は、運搬費用などが割高になるため坪単価もそれに伴って高めになります。

繁忙期は坪単価が値上がりする

そして、家の解体費用は、解体業者の繫忙期にも左右されます。

一般的には、解体業者の繁忙期は12月~3月あたりと言われており、その時期は解体工事で出た廃材の処理費用が値上がりする傾向があるため、坪単価も高くなりがちなのです。

家の解体を手作業で行う場合の費用

では、解体費用を計算する上で必要な、坪単価の仕組みが分かったところで、今回のテーマである家の解体を手作業で行う場合の費用について解説していきましょう。

解体費用は、坪単価に延床面積をかけて計算すると求める事が出来ます。

例えば、木造の家を解体する場合、先ほどの相場によると坪単価は30,000円~35,000円ですが、手壊しでの解体になると2倍~3倍の金額になります。

そのため、坪単価は60,000円~100,000円程度となるので、仮に50坪の家を手作業で解体した場合の費用は、300万円~500万円程度の費用がかかる事になります。

手作業での解体費用を安くするコツ

では次に、手作業での解体費用を安くするコツについて解説していきたいと思います。

先ほどの解体費用を見ると、かなり費用がかかる事は分かりますので、出来るだけ費用を抑えたいと考える人は多いと思います。

基本的な建物の解体にかかる費用に関しては、坪単価と延床面積によって出されるのであまり金額自体は変えられないケースが多いですが、解体費用の坪単価に含まれない費用を抑える事で、全体的な解体費用を安くする事は可能です。

例えば、解体する家の中に、電化製品や家具などが残されたままになっていると、その処分費用も上乗せで解体費用に含まれます。

そのため、解体工事が始まる前に建物内の残置物を全て処理しておけば、この費用を抑える事が出来るので解体費用自体も安くする事が出来ます。

手作業での解体費用は通常よりも割高になる

さてここまでで、基本的な解体費用の相場などを解説してきましたが、一般的には重機で行う家の解体を手作業で行うとなると、どうしても費用は通常よりも割高になります。

そのため、最初から重機が入れないと分かっている場所に建っている家の解体を検討している場合は、費用が通常の解体よりも割高になる事を覚えておくと安心でしょう。

また、工期も重機を使った解体に比べると、倍以上かかるケースが多いので注意しましょう。

まとめ

さて今回は、家の解体を手作業で行う場合の費用について詳しく解説してみました。

一般的な重機での解体費用の相場を見ると、手作業での解体費用がいかに高くなるかお分かり頂けたかと思います。

家の解体を手作業で行うと、それだけ作業員の人数も必要になりますし、重機のように一気に建物を取り壊す事が出来ないので、1つ1つの工程にかかる期間も長くなります。

そのため、手作業での解体が必要な家の場合は、通常の家の解体よりも長めのスケジュール設定と、費用の確保をしておくようにしましょう。

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この記事を書いた人

マチ不動産株式会社代表。神戸市東灘区出身。中堅マンションディベロッパーで新築マンションの販売・収益不動産の取引、仲介不動産の所長を経験後、2007年8月に独立開業して現職に至る

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