神戸市の市有地で戸建てを建てる!2026年度入札の条件と26区画を解説

神戸市が2026年度に売却する市有地26区画の入札情報。戸建て住宅用地の募集条件や申込期間を解説するイメージ画像

はじめに:神戸で「ちょうどいい戸建て」を建てるチャンス

神戸市は2026年10月9日、市有地を戸建て用の宅地として売却する「2026年度条件付一般競争入札」の物件を公表しました。対象は市内7区の26区画で、入札参加の申込みは2026年11月2日(月)から11月30日(月)17時までです。

「神戸で家を建てたいけれど、条件のいい土地が見つからない」「どうせなら性能の高い家にしたい」。そんな方にとって、市が売り主となる土地は見逃せない選択肢です。

この記事では、次のことがわかります。

  • 神戸市が進める「良質でちょうどいい戸建て中心の住宅供給」の狙い
  • 2026年度入札のスケジュールと、建てられる家の条件
  • 26区画のエリアと、今後売り出される予定の候補地
  • エリア別の暮らし方と、あわせて使える制度
目次

「良質でちょうどいい戸建て中心の住宅供給」とは?

神戸市が官民連携で進めている、未利用の市有地を戸建て用の宅地として順次売り出す取り組みです。市有地の公募や公共施設の跡地活用を通じて、木造で質の高い戸建て住宅の供給を目指しています。

ポイントは「ちょうどいい」という考え方です。神戸には郊外・既成市街地、森林・里山、都心部と性格の異なるエリアがあり、市はその多様さを強みとして、暮らし方に合った住まい選びを後押ししています。

背景には、人口減少時代への対応があります。眠っている市有地を良質な住宅地に変え、神戸に住みたい人の選択肢を増やすことが狙いです。

2026年度の入札は、2025年度に続く第2弾にあたります。

2026年度 条件付一般競争入札のスケジュール

申込みから契約まで約3か月です。申込期限を過ぎると入札に参加できないため、まずは申込期間を押さえましょう。

手続き日程
物件・実施要領の公表2026年10月9日(金)
入札参加申込み2026年11月2日(月)〜11月30日(月)17時
入札期間2026年12月9日(水)〜12月18日(金)17時
開札2026年12月22日(火)9時30分〜
契約締結期限2027年2月5日(金)

申込書・委任状・共有代表者選任届などの様式は、市の2026年度条件付一般競争入札ページからダウンロードできます。複数の物件に申し込むことも可能です。

建てられる家の条件:木造・2階建て以下・長期優良住宅

この入札は「条件付き」です。落札後は、市が定めた条件を満たす家を建てる必要があります。

完成期限:土地の引き渡しから原則3年以内に建築工事を完了すること。

建物の要件(すべて満たす必要があります)

  1. 用途は専用住宅または兼用住宅(店舗付き住宅など)
  2. 一戸建て
  3. 木造
  4. 地上2階建て以下
  5. 長期優良住宅の認定を受けること

小さな平屋で長期優良住宅の住戸面積基準を満たせない場合や、敷地の事情でやむを得ない場合は、代わりにZEH水準以上(断熱等性能等級5以上かつ一次エネルギー消費量等級6以上)が求められます。

つまり、建売の大量供給ではなく、断熱性や耐久性に優れた「長く住み継げる家」が前提です。性能を重視する方には相性のよい条件といえます。長期優良住宅は住宅ローン減税や固定資産税の優遇を受けやすい点もメリットです(適用条件は最新の制度でご確認ください)。

入札対象は7区・26区画:エリア別一覧

2026年度の対象地は、北区の8区画を最多に、市内7区に分布しています。駅に近い既成市街地から、田園の残る八多町まで顔ぶれはさまざまです。

入札対象26区画の価格・面積一覧(地図つき)

26区画の最低売却価格は223万円〜5,730万円で、半数以上の15区画が1,000万円未満です。北区の8区画を最多に市内7区に分布し、駅近の市街地から100坪を超える郊外の広い土地まで選べます。

地図の番号は下の表の「号地」に対応しています。東部は東灘区の1区画のみで、兵庫・長田・須磨・垂水の市街地と、北区・西区の郊外に多く分布しています。

注目の区画

  • 最も安い:18号地 長田区丸山町4丁目 223万円(約34坪)
  • 最も広い:26号地 西区美穂が丘5丁目 775.36㎡(約235坪)・1,510万円
  • 坪単価が最も安い:10号地 北区大池見山台 約208坪で791万円(坪約3.8万円)
  • 最も高い:20号地 須磨区千歳町3丁目 5,730万円(坪約76万円)
  • 100坪以上の広い土地:3・9・10・11・12・22・24・26号地の8区画

26区画の一覧表

号地区所在地面積(㎡)面積(坪)最低売却価格坪単価(目安)入札保証金
1東灘区魚崎中町4丁目189.1157.23,630万円63.5万円190万円
2兵庫区会下山町1丁目(11番4)122.4637.0478万円12.9万円30万円
3兵庫区会下山町1丁目(212番51)448.37135.61,480万円10.9万円80万円
4兵庫区会下山町1丁目(212番63)88.6326.8372万円13.9万円20万円
5兵庫区楠谷町210.9263.82,130万円33.4万円110万円
6兵庫区吉田町1丁目67.3220.4996万円48.9万円50万円
7北区有野台9丁目(21番7)230.7769.8642万円9.2万円40万円
8北区有野台9丁目(21番8)216.2665.4749万円11.4万円40万円
9北区大池見山台(25番26)476.98144.3606万円4.2万円40万円
10北区大池見山台(25番28)687.02207.8791万円3.8万円40万円
11北区八多町中(坂本垣内)702.35212.52,604万円12.3万円140万円
12北区八多町中(上ヨサ田)732.98221.71,237万円5.6万円70万円
13北区東有野台4丁目256.5077.6605万円7.8万円40万円
14北区山田町小部85.6725.9261万円10.1万円20万円
15長田区重池町2丁目225.7768.3780万円11.4万円40万円
16長田区三番町2丁目316.6695.81,360万円14.2万円70万円
17長田区長尾町1丁目46.2714.0717万円51.2万円40万円
18長田区丸山町4丁目113.1034.2223万円6.5万円20万円
19須磨区須磨本町2丁目90.8127.51,210万円44.0万円70万円
20須磨区千歳町3丁目249.3175.45,730万円76.0万円290万円
21垂水区大町3丁目132.4540.1846万円21.1万円50万円
22垂水区星が丘3丁目360.45109.01,503万円13.8万円80万円
23西区天が岡201.5961.0945万円15.5万円50万円
24西区玉津町出合398.97120.72,250万円18.6万円120万円
25西区水谷2丁目103.5331.3458万円14.6万円30万円
26西区美穂が丘5丁目775.36234.51,510万円6.4万円80万円

※面積は実測面積。坪数(1坪=約3.31㎡)と坪単価は、最低売却価格をもとに当ブログで計算した目安です。実際の価格は入札で決まります。

物件ごとの問い合わせ先

担当課電話番号担当する号地
都市局 用地活用推進課078-595-67511・6・9・10・11・12・15・17・18・19・20・21・22・23・26
都市局 内陸・臨海振興課078-595-67817・8・13
行財政局 資産活用課078-322-51422・3・4
建設局 事業用地課078-595-60215・14・25
建築住宅局 住宅整備課078-595-617016
福祉局 人権推進課078-322-523324

用途地域や接道状況、写真などの詳細は、市の物件一覧(PDF)、別紙1「物件調書・位置図・写真」、入札物件マップで確認できます。各区画の平面図は入札ページに掲載されています。

今後売り出される候補地と「まちづくりコンペ」

今回の26区画以外にも、神戸市は今後の売却候補物件を公開しています。売り出し方は土地の規模で2つに分かれます。

方式対象となる土地選ばれ方
条件付き一般競争入札郊外や既成市街地に点在する未利用市有地価格競争
まちづくりコンペ(公募型プロポーザル)1,000平方メートル超の中規模な市有地まちづくり提案の審査

まちづくりコンペは木造戸建てを基本に、平屋、菜園付き住宅、店舗付き住宅など多様な暮らしができる住宅地をつくる提案を募る方式です。主に事業者向けですが、完成後は個性ある分譲地として売り出されることが期待されます。

候補物件の概要書は、東灘・灘・中央、兵庫、北、長田、須磨、垂水、西の区別に住宅供給の売却候補物件ページで公開中です。ただし市は、いずれも出品を約束するものではないとしています。気になる土地は早めに問い合わせておくと安心です。

このほか、市営唐櫃住宅跡地(北区)の活用事業でも事業者募集が行われています。

エリア別に見る神戸の「ちょうどいい暮らし」

神戸市は市内を大きく3つのエリアに分け、それぞれの魅力を発信しています。土地選びの前に、どんな暮らしをしたいかをイメージしておくと迷いません。

郊外・既成市街地:駅近で便利に暮らす

駅前のリノベーションや、神戸電鉄沿線の駅前生活エリアの活性化が進んでいます。今回の対象地も、垂水・須磨・長田・兵庫など既成市街地の区画が多く、通勤や買い物の利便性を重視する方に向いています。

森林・里山:自然のそばでゆとりある暮らし

北区・西区の農村地域では、市が「里山暮らし」を後押ししています。北区八多町の区画のように、菜園や広い庭を楽しみたい方、平屋でのびのび暮らしたい方におすすめです。

都心部:三宮の再整備で変わる街

三宮周辺では大規模な再整備が進行中です。「KOBE VISION」のもと、都心の魅力はこれからさらに高まる見込みで、都心へのアクセスのよさも郊外の土地選びの基準になります。

あわせて知りたい関連制度

市有地以外で土地を探す方や、実家の建て替えを考えている方にも役立つ窓口があります。

  • 接道許可の案内と簡易診断ツール:既成市街地に多い「接道要件を満たさない土地」でも、許可を受ければ建て替えできる場合があります。市のサイトで簡易診断ができます。
  • 遊休不動産活用相談窓口:民間事業者が持つ使われていない不動産を、住宅供給に活かすための相談窓口です。
  • 公式note「KOBE住まいノート」:市が開設した住まい情報メディアです。制度や入札情報のほか、地域の魅力や住宅取得の情報、今後は購入者インタビューも掲載予定です。

よくある質問(FAQ)

Q. 個人でも入札に参加できますか?

申込様式には共有名義用の「共有代表者選任届」や代理人用の委任状も用意されており、個人での参加も想定された手続きです。参加資格の詳細は必ず実施要領(PDF)で確認してください。

Q. 鉄骨造や3階建ての家は建てられますか?

建てられません。構造は木造、階数は地上2階建て以下が条件です。

Q. 長期優良住宅の認定は必須ですか?

原則必須です。小規模な平屋などで面積基準を満たせない場合は、ZEH水準以上の性能で代えることができます。

Q. いつまでに家を建てればいいですか?

土地の引き渡しから原則3年以内に建築工事を完了する必要があります。

Q. 複数の区画に申し込めますか?

可能です。「入札参加申込物件一覧」の様式を使って申し込みます。

Q. 価格や面積はどこで確認できますか?

物件一覧(PDF)と別紙1「物件調書・位置図・写真」に掲載されています。面積は実測などで変わる場合があります。

まとめ:申込締切は11月30日。まずは物件一覧をチェック

  • 神戸市は未利用の市有地を、木造で良質な戸建て用の宅地として順次売却している
  • 2026年度は7区26区画が対象。申込みは11月2日〜30日17時、開札は12月22日
  • 建てられるのは木造・一戸建て・2階建て以下の長期優良住宅(例外はZEH水準以上)
  • 1,000平方メートル超の土地は、まちづくりコンペでの売却も検討中

市が売り主となる土地は、建築条件があるぶん「性能の高い家を建てたい人」に向いた選択肢です。気になる区画があれば、物件一覧と平面図を確認し、早めに建築会社にも相談しておきましょう。

お問い合わせ先:神戸市 都市局 用地活用推進課(入札・候補物件)/都市局 未来都市推進課(住宅供給の取り組み全般)。いずれも市ホームページのお問い合わせフォームから連絡できます。

参考リンク(神戸市公式)

※本記事は2026年10月12日時点の神戸市公表情報をもとにしています。最新の条件は必ず公式ページでご確認ください。

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